自分を使い切って生き抜く事。それは健康を「攻める」という事。

「杖」に頼るとフレイルが近付く

こちらは【旧記事】となります。コンパクトにまとめた新記事があります。

杖は良い事ばかりではない。

杖を使えば支持基底面が広がるからとても楽になる。安定もする。

これだけ見れば最高の道具だ。歩ける様になるからQOLも上がるし気分も上々

ただし、リスクは誰も伝えない

杖に体重をかける事による重心のずれ。それは身体に偏りを定着させる。

「歩ける」代償が「歪み」となるので、杖が肩代わりしてくれる負担の分だけカラダは仕事から解放される。つまりは筋肉が衰えていく。それも左右均等ではなく偏った形で。

そうなると「杖」そのものが「カラダの一部」として定着を始める。そこまでくると「杖無くして歩けない」身体が仕上がっていく。自立を失ってしまうのだ。

杖による自立は二本足での自立の機会を奪いかねない。そして人間は「キチンと運動して健康が成り立つ生き物」だという事を忘れてはならない。

杖をついてジムや健康体操に通うくらいなら、杖を手放すためにジムや健康体操に参加する意識の方が良い

コルセットのつけっぱなしは避けるのに、杖の付きっぱなしは問題にあがらない。

していることは余り変わらない。どちらも「カラダの機能を道具で補填している」のだ。

衰えた機能を補うのは大切だが、それは「復帰」までの繋ぎに留めるべきであり、それで「代替」してしまうのは少し違う。

杖が無いと出歩けない

この時期は遠慮なく杖の力を借りて大いに外に出たら良いのです。ただ、その一方で「杖を手放す為」のリハビリも進めていく事がとても大切です。何せ「杖があるから事足りる」と「杖ありき」の生活に落ち着ていく壮年期の方がとても多い。